ユーザーの立場にある私達も、上記病原菌による食中毒や感染症に関する新しい知識や情報を常に入手し、その発生状況やその対応(対策)をきちんと把握し、家の中(日常生活)で上記食中毒や感染症を起こさないよう、自分達が出来る範囲で最小限の衛生管理や衛生慣行を、下記のように守っていく必要があります
少なくとも、各人が日頃から健康管理に気をつけ、外出して帰って来た時や腐敗食品等汚物等に触れた後、トイレ利用後、食事(間食を含む)の前後等で、手洗いやうがいを励行する。もし、食中毒や感染の心配がある時は、消毒用洗口液や手指消毒薬を用いて口の中や手指等皮膚表面を消毒する。
また、家の中でペット類を飼っている時は、ペットの健康状態や屋内での飼育管理に注意し、ペットとの非衛生的な接触(口づけや食べ物の口移し等)は避ける。人やペットが口にする食物の取り扱い、衛生保持に十分気を配り、残飯等の処理や排泄物、嘔吐物の消毒及び廃棄処理等は適正に行う。
さらに、自宅環境の衛生管理にも気を配り、屋内の清掃や換気を定期的に行い、家具・物品類の整理、整頓に心がけ、不用なものは廃棄する。その他、屋内外にある水場や排水路等は水捌けをよくするとともに、衛生動物(ネズミやダニ、蚊等)や野生化した犬や猫等が侵入して住み着かないよう、自ら駆除や防除を行ったり、保健所に依頼して捕獲してもらう。
その他、今回取り上げた食中毒や感染症とは別に、レジオネラ症やクラミジアによるトラコーマ(結膜炎)、アデノウィルスによるプール熱(咽頭結膜熱)、水虫等の感染も心配になります。
私達、日本人は元来、入浴を好む習慣があり、お風呂や温泉に入ったり、屋内プール等の遊泳場で年中水遊びを行う人達が増えています。このような場所は、多くの人達が集まり、人だけでなく、いろいろなものに接触する機会が多く、前記レジオネラ症等の感染症にかかりやすい環境になっています。水虫は十代以上の人達に、老人等高齢者はレジオネラ症に、また幼児や小学生等がトラコーマやプール熱に罹患しやすくなっています。
したがって、その感染防止対策として、プール等の遊泳場や、温泉場、公衆浴場を利用した場合は、遊泳や入浴の後、きれいな水(水道水)でシャワーを浴び、洗眼や手洗い、うがいを励行し、タオルやスリッパー等の共用は避ける。とくに自分の家族(子供や幼児、乳児等)に夏かぜや結膜炎、目ヤニ等疑わしい症状が出ている時は、他の人への迷惑(感染)を考え、遊泳や入浴を控えたほうが無難です。
現在、以上に記した食中毒や感染症が発生しやすくなっていることをよく知った上で、自分や家族等周りにいる人達やペット(愛玩動物)の健康状態を常に注意して、必要な衛生対策を講じてください。先に記した手洗いやうがい、消毒、清掃、清潔保持など基本的な衛生対策(衛生慣行)を出来るだけ実施、徹底して、衛生意識を高め、上記食中毒や感染症にかからないよう気をつけてください。そして、万が一、自分や家族、ペット等に食中毒や感染症の疑いが生じたり、その症状(兆候)が認められた時は、直ちに医師や獣医師の診察を受けて下さい。