(2)保育園での衛生管理
- 保育室
- 調乳室
- 厨房
- トイレ
- 事務室・医務室
【 保育室 】
床の効果的な清掃方法としては、【2バケツ・1モップ方式】がおすすめです。

※作業後はモップを洗浄し、よく乾かして清潔に保管します。

玩具は手で扱うだけでなく、子どもがくわえたりすることもあるので、常に清潔にしましょう。
(1)水洗いし、よく乾燥させます。より清潔にするには、清潔な布にエタノール製剤を含ませ、ムラなく清拭します(食品添加物アルコール製剤の使用がおすすめです)。
【 調乳室 】

- (1)流水ですすぎます。
- (2)洗剤でよく洗浄します。
- (3)流水で十分にすすぎます。
- (4)塩素系消毒剤に浸漬し除菌します。
- (5)流水で薬剤をすすぎ、水気をふき取り、清潔に保管します。
- ※調乳作業台や、調乳に使用する器具も清潔に。
【 厨房 】

- (1)材料の受け入れ時には検収(=鮮度・期限表示・温度等を確認)を行います。
- (2)生鮮食品の仕入れは調理当日に。
- (3)生食用野菜・果物の洗浄・殺菌を行います。

- (1)調理前・作業の区切りには薬用石けん液と消毒剤を使用して手洗いをします。
- (2)包丁・まな板などは用途・食品別に使い分けます。
- (3)冷凍食品の解凍は冷蔵庫で。再冷凍はしないこと。
- (4)加熱調理は中心温度75℃1分以上になるようにすること。加熱した食品を冷却するときは速やかに冷却します。
- (5)調理後の食品は、温かいものは65℃以上、冷たいものは10℃以下で保存し、調理後2時間以内に喫食します。
- (6)検食を保存します。

- (1)器具・容器は使用後十分に洗浄・消毒すること。
- (2)シンクも用途別に使い分けます。
- (3)食品・器具は床から60cm以上の高さで取り扱い、はね水による汚染を防ぎましょう。
- (4)調理場の温度は25℃以下、湿度は80%以下に保ちましょう。

- (1)体調管理をしっかり行い、定期的な健康診断と月1回以上の検便を実施します。
- (2)下痢・発熱・化膿創があるなどの異常時には調理作業は行わないこと。
- (3)調理時の身だしなみを整えます(髪の毛、爪、時計・アクセサリーなど)。
【 トイレ 】

トイレを介した感染や、悪臭を防止するためにも毎日清掃しましょう。
(1)洗浄除菌剤で、ブラシなどを使って毎日洗浄します。(手袋を着用しましょう。)

(1)清潔な布にエタノール製剤を含ませて、ムラなく拭き取ります。
【 事務室・医務室 】
(1)手は毎日いろんなものに触れ、いろんな動作をします。そのため、手には微生物が付着している可能性があり、付着した微生物が手を伝って口から体内に入ったり、手から物へあるいは手から手へ伝わる可能性があります。従って作業の区切りには「手洗い」をしましょう。また、子どもにも手洗いの方法とタイミングをきちんと教えてあげましょう。


- (1)手洗いのタイミング
- ・外から帰ったとき
- ・食事の前・調乳作業の前
- ・トイレの後・おむつ交換の後
- ・清掃の後 など
- (2)洗い残しがないように
- ・流水と薬用石けん液で、爪や指の間もしっかり洗いましょう。
- ・利き手・親指のまわり・爪先・手首は洗い残しが多いので、とくに意識して洗いましょう。
- (3)水分は拭き取る
- ・洗った後は水分をしっかり拭きとりましょう。
- (4)爪はバイキンのすみかです
- ・爪はあまり伸ばしすぎないようにしましょう。

- (1)手指消毒のタイミング
- ・トイレの後
- ・食事の前
- ・血液・汚物に触れた後、傷口に触れる前後
流水が使えないときや、手指をより衛生的に保ちたいときには、 速乾性の手指消毒剤がおすすめです。アルコール製剤が一般 的ですが、これは細菌、真菌、多くのウイルスに対して有効です。 ただし、目に見える汚れや、血液・体液が付着している場合はま ず流水で手洗いをし、除去しておく必要があります。汚れが付着 した上から消毒剤を使用しても、十分な効果が得られないためです。
- (2)水分はよく拭き取って
- ・水分が残っていると、アルコール濃度が低下します。水分をよく拭き取ってから、アルコール製剤を手指にスプレーし、乾くまでまんべんなくすり込みます。
- (3)ムラなくスプレー!
- ・爪先にかかるようにスプレーしましょう。
犬回虫、猫回虫は、それぞれ犬と猫を宿主とする寄生虫です。
これらは犬や猫の体内で産卵され、糞便とともに体外排出さ れます。体外排出された回虫卵には感染性はありませんが、 排出後2週間で土壌中で成熟し、内部に幼虫を宿す幼虫包蔵 卵にまで生育すると、ヒトや他の動物に対する感染性を持つ ようになります。回虫卵は厚い卵殻とタンパク膜のため、温度やその他の物理・化学的刺激にも耐えられ、砂場などの劣悪な条件下でも長時間生存できます。このため、ヒトが砂場遊びなどで砂場の回虫卵を経口的に摂取すると、トキソカラ症に感染する危険性があります。
砂場遊びの後には必ず手を洗いましょう。
回虫の内臓幼虫移行症と呼ばれ、2つの型があります。
「内臓移行型」幼虫が内臓に移行して発熱・全身倦怠・X線による肺炎様像がみられます。 「眼移行型」幼虫が眼に移行し視力障害、ブドウ膜炎、硝子体混濁がみられます。
ある調査において、大阪市内の公園砂場について犬・猫回虫卵の 調査を行ったところ、40公園のうち30公園の砂場より回虫卵が 検出されました。また一般家庭で飼育されている猫542頭の回虫寄生状況を調査したところ、猫回虫の寄生率は14.3%〜27.1% の検出率(調査は室内・外及び年齢群ごと)であったとされてい ます。