●福祉サービス別予防対策
(5)感染症をもつ利用者が入浴する場合の感染予防対策
【疥癬】
- 疥癬は健常な介護者も感染します。そのため、直接接触しないよう、手袋やガウンなどの身支度を整えましょう。もしも接触があった場合には、速やかに手洗いをしましょう。
- 浴槽は表面がなめらかなため、通常の洗浄をすればヒゼンダニは洗い流されますが、ヒゼンダニは熱に弱いので、入浴後は浴槽に熱湯をかけてダニを殺しましょう。
- 洗体に使用したスポンジやタオル類は、多数のダニを含んでいる可能性がありますので、煮沸するか、乾燥機にかけてダニを殺しましょう。
【MRSA】
- 発症していなければ入浴に支障はありませんが、褥瘡がある場合には粘着性防水フィルムで覆いをしましょう。
- 浴槽は使用後に洗浄・消毒しましょう。消毒剤には、クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、次亜塩素酸ナトリウム、アルコール製剤が効果的です。
- 洗体に使用したスポンジやタオル類は、洗浄後に次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒しましょう。
- 介護をした後には、石けん液で手洗いをした後、アルコール製剤などで手指消毒をしましょう。
【B型肝炎・C型肝炎】
- 入浴に支障はありませんが、褥瘡がある場合には、粘着性防水フィルムで覆いをしましょう。また、入浴中の出血や排泄に注意しましょう。
- 浴槽は、使用後に洗浄・消毒しましょう。入浴中に出血などがなければ感染のおそれはほとんどありませんが、消毒する場合には次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。
- 介護者は、褥瘡や血液に直接触れないよう、手袋を着用しましょう。また、介護をした後には、石けん液で手洗いをした後、アルコール製剤などで手指消毒をしましょう。
【結核】
- 排菌していない場合、入浴に支障はありません。微熱や咳が続くなど、再燃(感染免疫ができた後も生き続けている結核菌が、免疫力の低下により再び増殖して発症すること)や排菌が疑わしい場合は入浴を中止し、医師に相談しましょう。
- 咳や淡などの症状がある場合には、利用者にマスクを着用していただきましょう。
※それぞれの感染症について、
「知って得するさまざまな感染症」でご紹介しています。