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感染予防教室

●Q&A

■Q&A バックナンバー

感染予防として滅菌・消毒・洗浄が必要ですが、実際の現場でそれを使い分け、感染予防を行うポイントを教えてください。

感染症の発症には、(1)原因微生物の存在、(2)生体の感受性部位の存在、(3)感染症を惹起するのに十分な接種量、(4)感染経路の成立、が必要条件です。1)滅菌、消毒、洗浄は、(1)と(3)のいずれか、または両方を満たさないようにする対策です。滅菌とは、すべての微生物を殺滅・除去することであり、消毒とは、人畜に対して有害な微生物、対象微生物だけを殺滅することです。2)すべてのケア用品を滅菌することは不可能であり、またその必要もありません。無菌組織または血管内に使用するものは、滅菌が必要です。また、内視鏡など、正常粘膜や損傷皮膚に接触するものは、高レベル消毒が必要となります(口腔内や直腸用の体温計などは中レベル消毒でもよい)。そして、正常皮膚と接触するものには、低レベル消毒または洗浄が必要となります。これらのことをよく理解し、対象微生物を考慮して殺菌、消毒、洗浄を適切に選択することが感染を予防する鍵となります。


*下記の書籍より転載いたしました。

1) 小林寛伊:増補消毒と滅菌のガイドライン、P8〜35、へるす出版、2002.

2) 日本薬局方第14改定.