利用者の家のトイレと洗面所を重点的に消毒します。便座、フラッシュバルブ、ドアノブなど、利用者が直接触れる部位を中心に消毒用エタノールで清拭します。
床などは、0.2w/v%第四級アンモニウム塩(10w/v%塩化ベンザルコニウム液など)または両性界面活性剤で清拭します。リネン類は洗濯時のすすぎ液に0.02〜0.1%(200〜1000ppm)次亜塩素酸ナトリウムを添加し、30分間浸漬します。入浴後の浴槽は、浴槽用洗剤でよく洗浄します。排泄物を消毒する場合は、水洗トイレ槽に第四級アンモニウム塩を最終濃度(いくつかの薬剤を混ぜたり希釈したりした場合の最終的な濃度)0.2〜0.5w/v%になるように注ぎ、5分間以上放置後に流します。便器などの便の付着したものは、便を洗い流した後、0.1w/v%第四級アンモニウム塩または0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウムに30分間浸漬します。腸管出血性大腸菌は、感染が成立する菌量が約100個と少ないため、手洗いは、石けんと流水で有機物を取り除いた後、よく水分を拭き取り、擦式消毒用アルコール製剤で消毒したほうがよいでしょう。また、排泄物を扱う場合には、ゴム手袋を着用して処理し、手袋をはずした後は、手洗い、手指消毒を行います。
小林寛伊:増補消毒と滅菌のガイドライン、P36〜80、へるす出版、2002.
*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規