■口腔における感染症
【 むし歯 】

むし歯の原因となるのは歯垢(プラーク)の中にいる「ミュータンス菌」という細菌です。この細菌は、少しでも砂糖が含まれる食品が口の中に入ってくると活発に働いて酸を作り、歯のエナメル質を溶かし始めます。こうして、歯の表面から徐々にむし歯が進行していきます。

【 歯周病 】

- 赤くなる
- 腫れて丸みを帯びる
- 出血しやすい
歯周病には歯を支えている歯肉に起こる歯肉炎と、歯槽骨(歯の根の部分が埋まっているあごの骨)に起こる歯周炎があります。 歯肉炎は、歯肉が赤くはれたり出血したりしますが、痛みなどの症状はほとんどありません。原因は、歯垢ですが、歯肉炎になってもきちんと歯磨きをして歯垢を取り除けば、もとの健康な状態に戻すことができます。

- 血や膿が出る
- 歯がグラグラする
- 口臭が強くなる
歯周炎は、病気が歯肉だけでなく、歯槽骨と呼ばれる歯を支えているあごの骨まで及んでしまった状態で、以前は歯槽膿漏と言われていた病気です。 歯周炎になると歯槽骨が溶けて歯がグラグラしたり、歯肉が腫れて膿が出るようになります。
【 誤嚥性肺炎 】

誤嚥性肺炎とは、正常な嚥下の過程において、食物などが食道ではなく、気道に飲み込んでしまうこと、すなわち誤嚥によって引き続き発生する肺炎のことです。誤って気道に飲み込んだ食物に付着した口腔内細菌や胃内容物の細菌が感染・増殖し、肺炎を発症します。 いったん発症すると治療は困難で、死亡率も高くなるので、発症の予防が最も大切です。特に高齢者では咳反射や嚥下反射が衰えていることが多く、誤嚥を起こしやすいため、注意が必要です。
【 口腔カンジダ症 】

口腔カンジダ症はカンジタ菌という真菌(カビ)によっておこる口腔感染症です。この菌は口内や胃腸内に存在し、通常は害のないものです。しかし、体調不良や各種の病気などなんらかの理由により細菌の感染を受けやすい状態になると、菌が口腔粘膜の表面でカンジダ菌が増殖し、舌、口蓋、ほおの内側、歯茎などに白い斑点ができます。