(1)身体機能向上について
身体機能向上に資するトレーニングは、健康体力づくりの重要な1要素であり、健康の維持・向上を目的としています。
また、高齢者の「寝たきり」や「閉じこもり」を防ぐことにおいても効果があると期待されています。
■日常生活動作をスムーズに保つには
「立つ・座る」「歩く」などの起居動作に使用する筋肉を鍛えることが有効です。
ルーの三原則
「筋肉は適度に使うと発達する」
「筋肉は使わないと萎縮する」
「筋肉は使いすぎると萎縮する」
■介護が必要となる原因
要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合
要支援・要介護1など要介護度が軽い方に注目してみると、約半数が骨折・転倒、関節疾患、高齢による衰弱のいずれかが原因であり、筋力の向上により予防が期待されるものとなっています。
■高齢者の転倒の原因
高齢者の転倒は全国的に大きな問題となっています。
転倒による骨折等が原因でそのまま寝たきりになる高齢者も少なくありません。
転倒には下肢を中心とした、
- 「全身の筋力」
- 「バランス能力」
- 「歩行能力」
加齢により筋力は衰え、関節の動きが悪くなります。
運動機能の低下に加えて、体のバランスを保つのが下手になり、反射的に対応する能力が低下します。それに加えて視力や聴力も衰えてくるため、転倒することがあります。
転倒の原因は加齢によるものだけではありません。
脳卒中などの後遺症によるマヒや、高血圧・低血圧によるめまいやふらつきなどで転倒することもありますが、服用する薬によりめまいやふらつきなどが起こり、転倒することもあります。
また、滑りやすい床や敷居・段差などが原因で転倒することもあります。