【 高血圧 】

■高血圧ってどんな病気?
血圧が高い状態が長く続く状態を高血圧といいます。高血圧の基準は右図のように規定されています。一般に血圧は年齢とともに上昇するので中年以降の発症が多い傾向にあります。

高血圧になりやすい遺伝的な体質と生活習慣の乱れ(塩分の摂りすぎ、肥満、喫煙など)以外に主な原因がみつからない場合が95%以上、腎臓疾患など原因疾患が明らかな場合が5%未満で、ほとんどの場合、生活習慣の改善で血圧は正常化します。
■どんな症状?
高血圧はかなり重症化しないかぎり、目立った症状はありません。早く治療しなければいけないのに放置されがちで、『サイレントキラー(静かな殺し屋)』と呼ばれています。
■高血圧はなぜ怖い?
血圧が高い状態が続くと、動脈にかかる負担が大きいために体の各臓器の血管がもろくなり、動脈硬化が進みます。その結果、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全などが起こりやすくなります。
■糖尿病の治療
@食事療法 A運動療法 B薬物療法
どんな治療をしている人でも、最も大切なのは食事療法です。
■高血圧の治療
合併症の予防が治療の目的です。食事療法・運動療法、生活習慣の改善を行い、それでも効果がみられない場合に薬物療法が行われます。
■食事療法のポイント
食塩には血圧を上げる作用のあるナトリウムが含まれています。

*おいしく減塩するコツ*
- 新鮮な旬の素材そのものの旨みを活かしましょう。
- 酸味・香辛料・香味野菜を利用して素材に風味づけをすることで、塩分が少なくても味にバラエティを持たせることができます。
- 焼く・揚げるなど、香ばしく調理することで薄味でもおいしくいただけます。
- だしを濃い目にとって、旨みを十分に活かし、調味料を減らしましょう。
カリウムは血圧を下げる作用があるので積極的に摂りましょう。

肥満は高血圧の危険因子です。太っている人がやせるだけで高血圧が改善される場合もあります。摂取エネルギー量に注意して、適正体重を維持しましょう。
飲酒直後は血圧は低下しますが、長期にわたる飲酒は血圧を上げる原因になります。すべての生活習慣病予防のためにも、アルコールは控えましょう。
【 腎臓病 】
■腎臓の働き
一般的に腎臓は尿を作り出すことで知られています。血液をろ過し、不要なものは尿の中に捨て、必要な分は再吸収する浄化装置の役割を果たしています。体内の水分量やいろいろな成分のバランスは腎臓の働きによって調節されています。
■腎臓病とは?
腎臓の機能が弱まると、体に老廃物がたまったり必要な成分が出てしまったり、体内環境のバランスが崩れてしまいます。自覚症状が出にくく、気づいたときには腎機能が健康時の30%以下になってしまう「腎不全」になっていることも少なくありません。
- 糖尿病性腎症…………………糖尿病で血糖のコントロールが悪いと糸球体が障害を受ける。進行は比較的早い。
- 慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)…糸球体に慢性的な炎症がおきてろ過の働きが落ちる。いろいろなタイプがあり、進行の早さも違う。
- 腎硬化症………………………腎臓の血管の動脈硬化。高齢者や高血圧症の方におこりやすく、進行は遅い。
糖尿病や高血圧など生活習慣病が原因の腎不全が急増しています。生活習慣病予防が、腎臓病になる可能性を減少させる近道といえます。
■基本は食事療法
腎臓病の治療は食事療法が基本です。腎臓病は原因も症状もさまざまなため、状態によって食事療法は多少異なりますが、基本は必要な栄養をとり、老廃物の出る食事をさけることです。
食事の種類を選び、量を調節して、腎臓の負担を軽くすれば、残された腎機能を保持することができます。医師や管理栄養士のアドバイスを受けながら、体の状態にあった食事療法を十分に理解し、根気よく続けましょう。
■食事療法のポイント
たんぱく質を摂りすぎると血液中の老廃物の量が増え、腎臓に負担がかかります。たんぱく質は、少なすぎても体に障害がでてきますので、医師に指示された必要最低限の量を守りましょう。
エネルギー不足になると、体のたんぱくが壊され、老廃物が増えてしまいます。医師に指示されたエネルギー量はしっかりと摂りましょう。主食は低タンパクに調整された食品を使い、その分、肉や魚を摂ったり、油を使った料理を献立に加えるなど工夫しましょう。少ないたんぱく質のおかずでも盛り付け方を工夫し、ボリューム感をだすと満足度があがります。

塩分の摂りすぎは、腎臓にかかる負担が多くなり、むくみや高血圧の原因にもなります。一日7gを目安に減塩しましょう。

カリウムは腎臓からのみ排泄される成分なので、摂りすぎは腎臓に負担をかけてしまいます。
入院治療が必要なくらい症状が悪化した場合や人工透析中は水分制限が必要ですが、自宅療養中は、制限は必要ありません。お年寄りの場合、水分不足による脱水症状に注意しましょう。